
ISBN:978-4-911355-58-9
定価:\1700+税
作品概要
青楓学園高等学校の野球部のエース、真中達也。
青楓学園高等学校の英語科の新任教師、朝海静波。
心に深い闇を抱えた二人は、春疾風が吹き抜ける朝、桜舞う校庭で出逢う。
達也は、静波が抱く途方もない悲しみに気づきながらも、頑なに心を閉ざす。
静波は、達也に亡き人の面影を重ねながらも、一切そんな素振りは見せない。
肘の故障による野球からの離脱。
母親の交通事故‥‥‥。
次々と試練に見舞われる達也に、静波は静かに寄り添い続ける。
「人は誰でも判断を誤ることがあるものよ。大切なのは、そこからどう生きるか」
修学旅行先の沖縄で語られた静波の言葉は、凍てついていた達也の心に、小さな灯りをともす。
担任教師と教え子。双方の間に横たわる理路整然とした均衡はやがて、ゆるやかに彩を変えてゆく。
人と人とが出逢う。そこにある揺るぎない必然に裏打ちされた、不器用でピュアな恋の物語。
著者紹介
小室初江
1967年埼玉県生まれ
学習院女子短期大学人文学科卒業
もと公立中学校国語科教諭
第2回ミセス大賞・小さな童話部門優秀賞受賞
著書「夏神」(文芸社)「夏の滴」(幻冬舎)
「今夜は月がきれいです」(つむぎ書房)
「夏神様」(つむぎ書房)
