ISBN:978-4-911093-23-8
定価:\1400+税

作品概要

警察組織の非道や厚顔無恥な刑事たちから部下を守るため、ひとり立ち向かう交番係長の生き様を描いた、正義と勇気の物語。
警察の第一線を担う交番は、殉職と隣り合わせの危険な職務であるにも拘らず、組織における地位は低く格下的な扱いを受けていることは否定できない。しかも、刑事や生活安全、交通等の専務と呼ばれる者らが問題を起こした際の隠密処分として「捨て場」にされていることは、知る人ぞ知る話である。
そんな辛酸を舐めながらも、第一線警察官としての意地とプライドを胸に秘め、正義を貫く孤高の交番係長が実在する。
警部補 守口一平(もりぐち いちへい)
捨て場で道迷う若者に「希望の火」を燈す最後のサムライである。
本作は、著者の実体験を基にしたノンフィクション的な内容となっている。そうするとよくある暴露本の類を連想されるかも知れない。しかし、そんなキワモノとは一線を隔し現職諸氏や明日を担う若人、日々奮闘する方々にとって、明日への希望と勇気が湧くような一冊であることを約束する。

著者紹介

あわのさへい
昭和38年生れ日本男児。32年の警察人生にピリオドを打って作家となる。幼少期を福岡、奈良で過ごした後、祖父が住んでいた大阪で高校生活を送り警察の道へと進む。以後、約10年の交番勤務を経て捜査員となり、防犯課(現生活安全)刑事課、本部組織犯罪対策等を歴任。正義と勇気を胸に犯罪者と闘い続け、時には上層部との対立を経て警部補で退官。既存の警察小説とは一線を隔し、自身の貴重な体験と熱い想いを作品に託す。