ISBN:978-4-910205-95-3
定価:\1600+税

作品概要

1945年(昭和20年)太平洋戦争末期の7月。アメリカ合衆国の大型爆撃機B29による連日の本土空襲により、日本は壊滅状態にあった。だが、さらにたった1発で都市を壊滅させる威力のある原子爆弾が開発され投下間際であることを探知した帝国陸軍特種情報部分室の柳本敦少佐は、義弟である帝国海軍大尉、宮崎浩介とともに、極秘作戦を立案する。
それは、陸海軍の中から“ある条件”を満たした兵士を選抜し、潜水艦でアメリカ合衆国に送り込み、原子爆弾を破壊するというものだった。
しかし、条件を満たす兵士は作戦に必要な人数の約半分の7人しか集められず、しかも、太平洋の制海権は連合国軍によって奪われており、たった1隻の潜水艦で敵に満ちた海をくぐり抜けて目的地のアメリカ西海岸までたどり着くのは、極めて困難な状況であった……(下巻に続く)

著者紹介

貴石 雄生(たかいし ゆうせい)
1968年福岡県生まれ。佐賀大学経済学部卒。
現在、佐賀県唐津市在住。会社員。