ISBN:978-4-911093-89-4
定価:\1800+税
作品概要
新・心身相関研究からの多次元治療戦略の可能性
伝統的な心身相関研究に於いて、従来の医学的アプローチである身体的症状が主眼とされ、心理的要因の重要性の軽視問題が論及されている。心理的ストレスや不安、抑うつ、トラウマ等が起因した、患者の症状に影響を及ぼす高い蓋然性を示唆する。即ち、症状緩和に於いて、心理的介入が至要たる因子である。
取り分け、慢性疼痛や倦怠感等の症状に苛まれる患者に対する従来の医療アプローチは、物理的な異常の追求に偏重し、顧慮すべき心理社会的要因の評価に均衡を欠く事実を呈する。
最新の心身相関研究に於いて、症状と心理的要因の相互作用に主眼を置き、心理療法・行動療法等の介入により症状緩和を企図する。此の故に、患者の総合的ケアが上進し、治療効果が嘱望される。本書では、キャンディス・パート博士を筆頭に、複数の医学博士・心理学者による研究エビデンスに依拠した実証を論ずる。
尚又、本書で論説する、事新しい心身相関研究IPMの提唱は、生物学的、心理学的、認知科学的要因の統合、多角的な病状把握、対患者の個別性に富む治療戦略の提供に依て、慢性疾患・精神障害に有益性の嘱望に繋ぐ。BPMに於いては、患者の生活状態の把捉、随伴する本質的な問題へ実践アプローチを以て、尚一層、上質な治療提供の蓋然性を内包する。
心身相関研究に於ける包括的アプローチに在りて、患者の多幸感拡充と自己実現の促進、延いては医療提供の質の上進を志向する。
本書は、IPMとBPMで以て、最適な全人的治療の提供、並びに総合的な福祉及びクオリティオブライフ向上に寄与する。
著者紹介
坂口烈緒
心理カウンセラー。
一般社団法人 JanicBPM講師。NobleGate 株式会社 代表取締役。PFP国際研究連盟研究顧問。