ISBN:978-4-911093-80-1
定価:\1400+税

作品概要

人は、日常を楽しく過ごしたいと思っているはずなのに、気が付けば、イライラしたり、怒ったり、悲しんだり、嫉妬したり、恨んだりして過ごしてしまっている。あるいは他者との競争に明け暮れ、他者を力でねじ伏せようとし、争ったり、あるいは争いに負けて挫折したり、孤独に陥ったり、生き甲斐を見失い、絶望の淵に立たされたりもする。そして時に、何のために生きているのか、生きている意味さえも分からなくなってしまうのである。
人は、社会の中で他者と争うのではなく、協力し合って、生きていかなければならない。そう分かってはいても、本心で信頼して協力し合える社会環境など、どこにも見当たらないし、むしろ社会には競争や不信が満ち溢れ、人と人の関係性はさらに壊れつつあるように見える。だから人の心には負の感情が満ちていき、それらは人の心に迷路を形成し、人はその迷路から抜け出せなくなってしまうのである。この現代社会で人はいかにして心の迷路から抜け出して、生きていけばいいのだろう。
この本の目的は、日常の生活の中で湧き上がってくる様々な負の感情や原始本能的な欲求が生み出す心の迷路を俯瞰して、心を知り、心を整え、その迷路から抜け出して、本当の幸せ、すなわち自分自身と大切な人の笑顔を守る日常を紡いでいける前向きな思考を取り戻すことである。

目次
どうしてイライラしてしまうのだろう
どうして悲しくなるのだろう
どうして寂しくなるのだろう
どうして落ち込んでしまうのだろう
どうして怒ってしまうのだろう
どうして行動に移せないのだろう
どうして恐れてしまうのだろう
どうして嫉妬してしまうのだろう
どうして人を憎んでしまうのだろう
どうしてさぼってしまうのだろう
どうして緊張してしまうのだろう
どうして争ってしまうのだろう
どうして認められたいと思ってしまうのだろう
どうして勉強や仕事のスキルが身に付かないのだろう
どうして愛してほしいと望んでしまうのだろう
どうしてプライドに囚われてしまうのだろう
どうして死んでしまいたくなるのだろう
どうして愛するということの意味を間違えるのだろう
どうして平和を願うのだろう
どうして自由を守りたいのだろう
どうして正義が生まれるのだろう
どうして幸せを願っているのに幸せになれないのだろう
どうして人は神様に手を合わせるのだろう
どうして生きている意味がわからなくなるのだろう
どうして死ぬことを悲しむのだろう
ほか

著者紹介

河合信行(かわい・のぶゆき)
1967年大阪府生まれ
1992年和歌山県立医科大学卒業
1999年同大学院博士課程修了
2013年まで同大学病院で画像診断学やインターベンショナルラジオロジー(IVR)に携わる。
2013年から国内外のIVRに関連する学術雑誌の査読などに携わりながら、主たる診療を精神科へ転身。学術書の編集・著作に2015年『伝えたいIVRの知恵』(金芳堂)、2018年『皆伝!IVRの知恵』(金芳堂)、著書に2022年『こころ図 -生き方のコンパス-』(つむぎ書房)がある。