ISBN:978-4-911093-73-3
定価:\1400+税

作品概要

貧困、いじめ、虐待、偏見これらの問題は、昭和から平成そして令和に至る現在も変わっていません。むしろ貧困格差は広がり、いじめ問題は陰湿で深刻化し、虐待については劣悪なものがあります。
わたしの生れ育った大阪の街にも、当然このような問題がありました。
しかし、街に住む大人や子どもは、そんなことを意にも留めず。またネガティブ思考に陥らず。さらに常識にもとらわれてはいなかったのです。
世間一般の常識とは違う、非常識な世界でした。
わたしは20歳を迎え、この生れ育った街を飛び出し、常識のある世界へと人生の舵を切りました。ですが、この常識とは一体何であるのか疑問を持ちました。常識の範囲で生きていると、他人の不幸を喜び、他人を妬み、挙句の果て誹謗中傷するのです。
まさに「人の不幸は蜜の味」、「出る杭は打たれる」と言ったようなもの。世間体ばかりを気にしている人間が、世の中の大多数なのだと思い知らされました。常識にとらわれすぎて自滅するぐらいであれば、むしろ非常識を自身に取り入れ、難題を乗り越えた者勝ちです。
誰しもが難題を乗り越える前、難題の最中、そして難題を乗り越えるまでには、勇気を出し、魂を奮い立たせ、自らが乗り越えた先には思いもよらなかった人生の扉が開いていると信じています。
幼少期から満たされない思いに「悪態」をつき。自らを「鼓舞」し、事が過ぎれば、なんてことはなかったと「安堵」したとき、「だから何やねん」と居直ることも大切なのです。

著者紹介

松木涼介(まつき・りょうすけ)
1972年大阪府生まれ。大阪府出身。
幼少の頃からアルコール依存である父からの暴力。また母からのネグレクトを受けつつも、貧しいながら同じような境遇の友人達と励まし合い、諦めていた全日制高校へ入学。大阪府立高校卒業後、飲食店、運送業、建築業と職を転々とする。
1993年20歳を迎え、単身福岡県へ移住。
幼少期から続く劣悪な環境からの脱却を考え、紆余曲折しながらも自己肯定するために、この身を人のために役立てたいとの考えを持ち、地方公務員試験を受験。
1995年福岡県にて地方公務員合格を果たし、現在に至る。
座右の銘:衣食足りて礼節を知る。