ISBN:978-4-434-30016-5
定価:\1400+税

作品概要

「自分が認知症になった場合、生命は絶って欲しい」との事前指示書(リビングウィル)に基づいて、被介護者の命を絶つことは違法か? さらに、これを合法化する「認知症尊厳死法」は、政策として認めるべきか?
法律家、学界、医師会、宗教界、マスコミ、政界……百家争鳴の中、弁護士宮家綾太は、国家権力を相手に法廷闘争を繰り広げる。
国はどこまで個人の生死に介入できるのか? 法として許されるのか? 倫理として許されるのか? 
そして、決着をつけるのは本会議場か? 法廷か?
本作は、これから超高齢化社会を迎える日本の全国民に対して突きつける、「正解なき問い」である。

著者紹介

1964年東京都出身 京都大学法学部出身。弁護士として木島法律事務所を経営し、民事から刑事、行政訴訟等幅広く手掛ける。法律実用書の他、これまで、小説「クラムの物語―宿命の王子―」、「恋する好色選挙法」、「同級生はAV女優」を公刊。