ISBN:978-4-910692-08-1
定価:\1400+税

作品概要

みなさんはエホバの証人という宗教団体をご存じでしょうか?

輸血を拒否することで知られ、日本には約20万人の信者がいます。その大半は1970~80年代に信者となっています。当時、信者の子どもだった方たちも、今や中年となる年代。そんな2世信者はどんな人生を歩んできたのでしょうか? 勿論一人ひとり異なりますが、重なる経験も多数してきております。本作品では、3歳だった男の子が少年となり青年となり、大人となって、人生の色んな辛い経験をした過程が淡々と綴られていきます。その多くは、2世信者で無ければ、別の生き方をしていて味わわなくても良かった経験です。そして、その人生は半分を過ぎ周回遅れとなり、今更取り戻せないことも沢山あります。

そんな男性の半生を知ることで、エホバの証人という、一見、穏やかで人畜無害なように見える存在の宗教団体の危険性・有害性が浮き彫りになります。また、現代日本の抱える病理の一端も垣間見えます。これ以上、エホバの証人による被害者が増えないことを心から願い、未曽有の出版不況の中、出版にこぎつけた渾身の力作。

著者紹介

1976年大阪生まれ大阪育ち
金沢大学大学院 自然科学研究科 博士前期課程修了(理学修士)、工学準学士
第2種情報処理技術者、2級土木施工管理技士、家電製品総合アドバイザー、スマートマスター、少額短期保険募集人
3歳頃から両親がエホバの証人と関わりを持ち始めた元2世信者。
熱心に宗教活動を行うも、教義・教理・組織に疑問を持ち排斥処分を受ける。
自身の経験から、排斥忌避問題を中心に、エホバの証人に関する危険性・有害性を広める活動を熱心に行なっている。音楽と数学とケーキをこよなく愛する平和主義者。本作品がデビュー作。