ISBN:978-4-910205-87-8
定価:\1400+税
作品概要
この本は、短編小説3本、ルポルタージュ2本からなる作品集である。
小説「葉桜の季節」は、新卒で都内のアパレル業界新聞に入社した主人公と先輩記者のやりとりを通じて、業界新聞というあまり知られていない業界を描いた作品。
小説「高田馬場ラプソディ」は、東京・高田馬場にあったマスコミ専門学校を舞台にした青春小説である。マスコミ業界を目指し、学内でミニコミ誌を作るなど奮闘する学生たちを描く。
小説「流れ星」は、株式雑誌の業界に入り込んだ主人公の物語で、女性株式評論家との関係性や起承転結の展開が面白い内容だ。
一方、ルポルタージュ「熟練の技と誇り」は著者が通っていた日本ジャーナリスト専門学校の懸賞論文で入賞した作品。いわゆる「とさつ場」での見学記という内容となっている。
「高校中退者十万人時代」は、日本ジャーナリスト専門学校在学時に在籍したゼミの課題として書いたもので、教育問題に切り込んだ作品。
本書はルポルタージュも含まれるものの、あくまで主役は小説であり、著者初の小説の出版となる。
著者紹介
1973年新潟県生まれ。日本大学商学部商業学科を中退後、日本ジャーナリスト専門学校(現在は閉校)のルポライター専攻科を卒業。
日本ジャーナリスト専門学校在学中にジャーナリストの故筑紫哲也氏や、コミック「美味しんぼ」原作者の雁屋哲氏、ルポライターの鎌田慧氏、小説家の町田康氏に会う。卒業後、都内のアパレル業界紙記者、株式経済誌記者を経て、地元の新潟県にUターン。
現在、新潟県内本社の新聞社に勤務している。著書に村上春樹を論じた文芸評論「マイノリティーとしての村上春樹論」(アメージング出版)がある。