ISBN:978-4-910205-86-1
定価:\1600+税

作品概要

ある田舎町で1匹の子猫が産まれた。一人暮らしの優しいおばあちゃん家で、よちよち歩きまで育ててもらったが、親戚の家に引き取られることになった。名前はシャム。そこは2世帯6人家族の大きい家で、一見何不自由ない家庭に見えたが、孫は溺愛するが若いママに対する陰湿ないびり、溺愛された長男も癲癇発作と発達障害による理解不能な言葉や暴力。
それをそばでずっと18年間見てきたシャムの猫目線での見解や思いが綴られている。
息子に罵声浴びせられたり、家の中をメチャクチャに壊されたりしながらも、ママが毎日笑顔で挨拶したり、話かけたりしてる
うちに徐々に変わっていく長男。あれだけバカにしていじめてたおばあちゃんが最期、ママに一番お世話になって旅立つ。
ママをリスペクトしながら、今度生まれ変わる時は、人間になって大好きなパパと一緒になることを誓い18年の猫生を終えることになる。

著者紹介

木村文人
1964年11月生まれ青森県出身
子供の頃から動物が好きで、車にひかれた猫を見ると、脇に寄せて葉っぱをかぶせて手を合わせるような子供だった。大人になってもそれは続いている。結婚してから営業職を何十年もやり、時間が不規則で家を空ける事も多くなり、妻に大きな負担をかけ、長男は精神障害に。2人でその障害と向き合いながら、いろんな事に取り組み、長男も少しづつ変わっていった。
現在は大手飲食店のエリアマネージャーとして働き、人材不足と言われる業界で、担当する店舗の人不足を解消し、精神障害グレーと言われる若い人達とも、息子との経験を活かし、まず「認めてあげる」、「話を聞く」をモットーに、チームを作り上げている。北日本トップエリアとして、グループ会長からも表彰される。
これから、同じ病気で苦しんでる人達の将来の事も考え、そういう障害者と障害者を家族に持つ人達の社会的立場をもっと向上させるべく活動に取り組んでいく。