ISBN：978-4-910205-53-3
定価：\1600+税
作品概要
※この本を読む前に。
貴方の前世の記憶は、生まれてきた直後まで残っていたのかもしれない。
みんな気がついていないだけで・・・。
最後の結末に、貴方の感情はどう動くのだろうか？
耳鳴りがした後に、何か起きたとしても責任は取れない。
【あらすじ】
原川ユミには謎の声が聞こえる。
子供の頃に、その謎の声の主を『指示さん』と名付けた。
時々、『指示さん』の声が聞こえ、その指示に従って行動した。それで、命を救われたこともあった。
二十五歳の冬、親友の矢田美咲が死んだ。自殺だった。
矢田美咲とは、大学時代に出会い、いつも側にいる親友だった。
ある日、『指示さん』の事を美咲に打ち明けた。
美咲は社会人となったユミが、ストレスで病んでしまったと思い、『指示さん』の話は信じなかった。
時が過ぎ、ユミと美咲は、同じ一人の男性、長井祐に恋をする。
ユミは『指示さん』の指示に従って、美咲をおとしいれ、祐と付き合えることとなったが、過ちを犯し、祐は美咲に奪われてしまった。
ユミは美咲を執念と恨みで執拗に追い込んでいく。
そして、美咲は死んでしまった・・・・。
美咲が死んでから、ユミの目の前には、いつも花が枯れずに咲き続けていた。
またある日同じ夢(？)を見た。
(・・・苦しい、ここはどこ？ 真っ暗で何も見えない。)
(身体が動かない・・・・・・縛られてる？ 何の音？ 人の声？ 声が出ない・・助けて！！ 助けて・・・・・・)
それから、一年の月日が経った・・・。
あの日、命を絶ったのは美咲ではなかったのか？
ユミの周りでは、不思議な出来事も起きていた。
著者紹介
川原正路(かわはら まさのり)
1976年6月鹿児島県生まれ。
大東文化大学文学部日本文学科卒。
東京都町田市在住。
現職はケアマネジャー。
独特な世界観を描く著者。
他5作品あるが、人間の深層心理を抉るため、未発表である。