
ISBN:978-4-911355-42-8
定価:\2500+税
作品概要
ロックンロール史研究の第一人者である エド・ウォード が、一つの時代を画したロック
の最も刺激的な時期の文化史を、包括的かつ権威ある、そして魅力あふれる筆致で描き出
す。
1964年2月。ビートルズ がニューヨークに到着した。彼らの初めてのアメリカでの記者会見を待ち受けていたのは、ニューヨーク市警、大勢の熱狂的なファン、そして200人もの報道関係者だった。会見は、誰もが気になっていた質問――「アメリカで髪を切るつもりはあるか?」――で始まり、ある記者がポール・マッカートニーの髪を引っ張って、存在しないカツラを確かめようとする場面で終わる。
本書は、このエピソードから幕を開ける。1964年から1970年代半ばまでを扱い、ロック史の中でも最もエキサイティングな時代の一つを描いている。その時代には、革新的で最先端の音楽と大衆的人気を誇る音楽が、かつてないほど大量に生み出された。
ウォードは、色彩豊かな逸話を織り交ぜながら、一度読み始めたらやめられない物語を紡ぎ出す。そして、音楽史上この驚異的な時代の最前線にいたスーパースターたち、先駆者たち、DJ、レコード会社の幹部、コンサート・プロモーター、プロデューサーたちの舞台裏の物語を明らかにする。
ボブ・ディラン、ビル・グレアム、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、バーズ、アレサ・フランクリン、ローリング・ストーンズ をはじめ、その時代を代表する数多くのミュージシャンが登場する本書は、壮大なロック史の物語である。そこでは、さまざまな人物、サウンド、そして潮流がどのように結びつき、今日私たちが知り愛している音楽を生み出したのかが鮮やかに描かれている。
著者紹介
著者
エド・ウォード(1948–2021)
クロウダディ誌Crawdaddy、ローリング・ストーン誌Rolling Stone、クリーム誌Creem、オースティン・アメリカン=ステイツマン紙The Austin American-Statesman などに寄稿した著名なロック音楽評論家であった。また、30年以上にわたり NPR の「フレッシュ・エアFresh Air」でロックンロール史研究家として活躍し、有名・無名を問わず数多くのミュージシャンやバンドについての知識を、1,400万人のリスナーに届けた。
さらに、オースティンで開催される South by Southwest(SXSW)音楽・映画祭の創設者の一人でもあった。著書には『ロックンロールの歴史 第Ⅰ巻The History of Rock & Roll, Volume One: 1920-1963』、『ロックンロールの歴史 第Ⅱ巻The History of Rock & Roll Volume Two, 1964-1977: The Beatles, the Stones, and the Rise of Classic Rock』、『マイケル・ブルームフィールド:ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・アン・アメリカン・ギター・ヒーローMichael Bloomfield: The Rise and Fall of an American Guitar Hero』などがある。2018年から2020年にかけては、「レット・イット・ロールLet It Roll」ポッドキャストの共同司会者として、自身のロック史関連書籍について詳細な解説を行っていた。
訳者
高村義久(たかむら・よしひさ)
東京都江戸川区生まれ、東京大学農学部農業経済学科卒業。
ロックンロールが誕生した1955年に生まれ、子どもの頃は洋裁を営んでいた母親の職場で一日中ラジオから流れていたアメリカン・ポップスを聴いて育つ。
・1967年に始まったニッポン放送・オールナイトニッポン高崎一郎の『オールディーズ・コーナー』を、毎週オープン・リールのテープ・レコーダーで録音し、繰り返し聴く。その後、八木誠、大瀧詠一などのオールディーズ番組を録音して聴く。
・毎年、ポール・アンカ、ペギー・マーチ、ボビー・ライデル、ロネッツなどが出演するMalt Shop Memories Cruiseに参加。
