ISBN:978-4-910205-12-0
定価:\1600+税
作品概要
本書のスタイルは、超高度AI機器を駆使して歴史的著名人や未来をビジョン化したりする手法を採用した“小説”なのだが、時代の流れに沿いつつも、独立したテーマ(少子化問題、参議院改革、貨幣と就職氷河期、外国勢による静かな侵略etc.)を扱っているので、何処から読んでも違和感はない。
齢80を迎える著者が、冷厳なまなざしで観る未来日本。時代のベクトルが、著者指摘の方向性に沿っている可能性は否定できない。無策は亡国への道! そう訴える著者の憂国の情あふれる提言と警告の書。
時代の鳥瞰
江戸幕府末期、明治開国から第2次世界大戦の敗北、続いて高度経済成長期、平成の混迷までを史実として描き、令和以降の未来を眺望する。
1989年、東西冷戦終結後、日本の経済は沈滞、政治は混迷し、急激な少子化による人手不足などの問題を抱えるに至った。日本のターニングポイントは、事実上移民受け入れに舵を切った平成最後の年。このトレンドの先を起こりうべきシナリオで展望する。
困窮の要因
外国勢による土地買収、移民グループの増加、治外法権地域の形成と拡大、国家転覆の陰謀……。日本は旧来日本人と新日本人の対立の様相を帯び始める。
【窮余の策】日本は法制度上、自縄自縛の国だ。この国難にどう立ち向かうか? 2060年、時の総理大臣新渡戸善三の決断とは? 世紀の妥協はなるのか? 日本再浮揚の秘策、とは? 2080年の新日本像とは?
以下は目次からピックアップ。
プロローグ ●豊明殿にて●マッカーサーの天皇崇拝(ページ8)
第1部 日本の変質と浮沈(ページ16)
狙われる平和な国/大東亜戦争前史/大東亜戦争本史/白人支配からの解放/赤化勢力の拡大と冷戦
第2部 ポスト東西冷戦(ページ100)
原理を見失った日本/令和パラダイムの模索/多文化共生の夢/敗戦110年目の苦悩/詔の解読/エピローグ●閉国前夜(全207ページ)
著者プロフィール
針貝 武紀(はりかい たけのり)
1940年宮崎県小林市生まれ。県立小林高等学校卒業、九州大学工学部土木工学科。建設省職員。主として道路関係業務。
開発途上国における技術協力に携わる。民間企業を経て現在、若手への技術指導を行う傍ら、文筆活動に力を入れている。糸島市在住。