ISBN:978-4-911093-53-5
定価:\1400+税

作品概要

著者自身が神経難病を患った夫を見つめ生きぬく事とは何かと問われ続けた日々。
病に追いつめられながらも最後まで生き進むことを選び微笑みを浮かべ旅立った夫。
名誉や富を得る事の概念を根こそぎ削ぎ落とされ、本当のかっこよさというものが覆される日々。そして胸打つ言葉を紡ぎながら温められる日々。
こよなく哀しく優しくも、自らへも鋭く切り込む様を通し生き切ることの美しさを刻みゆく軌跡である。
生きていることの刹那さや慟哭を背負い進めないあなたへ。
「どんなあなたでも生きてほしい」
慈しみの想いがつめられた著者より、心からの贈り物の書である。
そして扉を開いたあなたへの讃歌でもある。

著者紹介

絵村じゅん(えむら・じゅん)
秋田県出身 東京都在住
転勤族の家庭に育ち、学生時代は常に「転校生」であった。
転校生という注目を「ヒーロー」という発想に換えつつも同時に目立たないようにしたいという葛藤のなか過ごす。移り住んだ土地、人、方言から表現されている事をよみ解こうとするくせがつく。
未知数の環境にあっては、あえて空想のベールを被せて音楽、絵、文章を書くなどして、その時を表現する事に心を向ける。
NHKラジオ小学生作文コンクール、文芸思潮第9回エッセイ賞など。
ヤマハ音楽教室講師を経て主婦として育児に専念。その後、心理カウンセラーとして学び活動。
ブログ「灯しび日より」 https://emurajun.com/