ISBN:978-4-911093-57-3
定価:\1400+税

作品概要

現職の公証人である著者が、現実の公証役場の業務を忠実に再現したフィクション小説の第2弾。昨年発売された第1話は、民法などの法律が理解できて勉強になるだけでなく、ミステリー小説としてもおもしろい、読み始めるとぐいぐい引き込まれて止まらなくなる、などの好評を得ているが、第2話も、遺言、家族信託、親子などの法律の仕組みや判例の解釈がよく分かるだけでなく、予想も付かない展開の連続で、読み出すと引き込まれて目が離せなくなる。
(あらすじ)
ある産婦人科医の娘が、大学の医学部で同級生と学生結婚をしたが、交通事故で意識が無くなり、「植物人間」になってしまった。父と外科医になった同級生の夫は治療を尽すが、意識は戻らない。
長い年月が過ぎ、ある夜、外科医の夫が、バーで知り合った女性と浮気をし、子供まで作ったことが問題となり、主人公の公証人は、その浮気の慰謝料や離婚について相談を受け、さらに、その外科医の義理の父の産婦人科医が心臓病で倒れたため、その義理の父が経営する総合病院の資産をその外科医に承継させる家族信託について相談を受けた。
公証人は、その相談の中で、その外科医が浮気をして子供を作ったことを隠し、義理の父を騙して、総合病院の資産を譲り受けようとしていると考え、その不正を阻止しようとするが、その浮気には大変な事実が隠されていて、事件は驚くべき展開を見せてゆく。そして、最後に息を飲む結末が・・・。第2話も、読み出すと止まらなくなること、間違いなし。

著者紹介

伊藤俊行(いとう・としゆき)
東京大学法学部卒。
検事に任官して様々な刑事事件に取り組み、平成28年7月から大分市内の公証役場(大分公証人合同役場)の公証人として、公正証書の作成等による民事紛争の予防に取り組む。
大分県内の各地方自治体の協力を得て、各地方自治体の施設で講演会や相談会を積極的に開催し、相続争いを予防するための遺言公正証書や認知症の高齢者等の財産を適切に管理するための任意後見契約公正証書等の周知活動に力を入れている。