ISBN:978-4-910205-79-3
定価:\1600+税


ISBN:978-4-910205-80-9
定価:\1600+税

作品概要

長期化する新型コロナ禍において、医療従事者への憂慮とエールが高まる中、医療現場や医療を取り巻く社会現状をリアルタイムで取り上げる待望の書!
病院のスタッフって、どんな職種があって、どういう仕事をしているの?といった素朴な疑問に答えるべく、医療従事者の真の姿や、医療現場ならではの厳しい環境をつぶさに描写。意外なリスクに対して警鐘を鳴らす趣旨から、医療機関で発生した数々の珍事やトラブルも紹介している。また病院の仕組みを始め、診療報酬や保健行政などのテーマもコンパクトに書かれているので、病院やクリニック、そして介護施設のスタッフはもちろんのこと、医療従事者を志望している人たちにとっても必読の書といえよう。
医療素材についての書物は医師や看護師によるものが多いのだが、技術的にも高度なので、一般の人にはわかりにくい表現も間々ある。本書は事務レベルからの視点なので、わかりやすさや親しみやすさを前面に押し出しているのが特徴だ。「人間」に対して「人間らしく」行うのが医療の本質であり、平常心で切磋琢磨し、全力を尽くしている医療従事者のペーソスやジレンマについても余すことなく触れている。
本書のもう一つの特徴は、がん検診や一般健診、そしてワクチンといった「予防医療」の重要性はもちろん認めつつも、疾病や感染症からわが身を守るためには、「生活習慣の適正化」が最重要課題だと呼びかけている点だ。日々の雑踏と激務の中で、一度でも食生活を始めとした生活習慣に疑問を感じたことがある方は、ぜひ本書を手に取っていただければ幸いである。

著者紹介

峰 佳ゐ人(みね かいと)
専門は「医療評論」と「将棋評論」。1963年神奈川県横浜市生まれ。学習院大学経済学部卒業後、中学受験の塾講師としてバブル期崩壊時における教育現場の最前線に立つ。その後カナダ留学と民間会社(流通系)勤務を経て、埼玉県内の病院にて事務長職を9年間担当。医療現場での経験を伝えつつ、医療従事者への賛美を込めて書き下ろしたのが「事務長はみた!?上・下巻」(つむぎ書房
刊)である。
「JCAT企画」代表として、創作活動と講演活動を行う。また一般社団法人「将棋を未来へ」ではアドバイザーとして、将棋の歴史やルール、および将棋駒師の紹介の英訳を手掛けている。
病気と感染症から身を守るためには、「生活習慣の適正化」を最大のテーマに伝導をおこなっている。趣味は60年代の曲のピアノ演奏。