ISBN:978-4-434-37075-5
定価:\1600+税

作品概要

世にも不思議な町、プラセボンという町について紹介しましょう。この町の森に囲まれた丘の上には、今や廃墟と化している古い洋館があり、ここは人々から『ハイヤソンの館』と呼ばれているのです。ここは所謂、でる館……でる、とは?
それは、本物のゴーストのことです。
町には連日、ゴースト目当てのツアー客がわんさかと訪れています。それからこの町にはもう一つ、背筋が凍るような噂がありました。
それは、この館の地下に棲みつく、それはそれは恐ろしい猛獣男の存在です。大人たちは子どもたちに口を揃えてこう言うのです。
「ハイヤソンの館の地下への扉が開かれたら、決して地下への階段を降りてはいけない!地下に行っては猛獣男に食われてしまうぞ!」
そんなある日、奇想天外なニュースが町に流れたのです。なんと、ハイヤソンの館のゴーストが映画に出演するというんですから、それはそれは町中が大騒ぎとなりました。
そんな最中のこと、町の孤児院で暮らす二人の子どもは、行方不明になった妹を探すためにハイヤソンの館へ入り込み、地下への扉を開いてしまうのでした‥‥。
館のゴーストの謎とは?地下に棲みつく恐ろしい猛獣男の存在とは?この町に隠された秘密とはー?
‥‥真実を知りたい方は、ハイヤソンの館のツアーへ参加してください。ツアーに参加すればいつでも見ることができます。本物のゴーストを。
ただし、地下への扉は決して開いてはなりませんよ?
『時空ダイヤル使いガルーの城』『モイタ少年とあっちの世界』に続く、MOMOのファンタジー小説、第3弾。

著者紹介

MOMO
1987 年生まれ。東京出身。
幼少期に、宮﨑駿監督のアニメ映画に感銘を受け、将来はスタジオジブリでアニメーションの仕事に携わりたいという夢を抱く。
青年期にその夢はことごとく打ち砕かれ、自暴自棄の日々を過ごす中で、たまたま本屋で目にした太宰治の「人間失格」のタイトルに当時の自己を重ね、本を手に取った。文芸での感動体験が人を癒すことを確信し、純文学作家を目指し、執筆活動を開始する。
その後、多くの子どもに感動体験を与えたいという原点に立ち返り、ファンタジー作家へと転身する。他、『時空ダイヤル使いガルーの城』『モイタ少年とあっちの世界』をつむぎ書房より出版