
ISBN:978-4-434-37122-6
定価:\1600+税
作品概要
児童文学に属する五編からなる。
「刻む時、刻む音」
小学校六年生の男の子、璃澄(りずむ)は、自衛隊音楽隊隊員の両親と組むバンドで、両手両足フル活用のドラムを担当する。ある日、交通事故に遭ってしまいそうな小さな男の子を助けた時に、脊髄を損傷してしまい足が動かなくなってしまう。
へこたれずに音楽を続けて行く中である様々な葛藤、幼馴染みの静香や、両親、祖母達に励まされながら、前向きに頑張り続ける。恩師や音楽を通して新たに出逢えた人達にも励まされ、暖かく支えてもらいながら、心身共に成長をして行く。
「ねえ、ミミズ 飼っていい?」
ミミズを捕まえて飼おうとする幼稚園児の男の子と、「逃がして来て」と訴えるママ。男の子は幾つかの策を練って飼育をしようとするが……。果たして結果は?
「ねえ、ねえ。」
色んな事に疑問を感じて、父親に質問する男の子。丁寧に教えてくれる父親に向かって最後に「ねえ、ねえって、いっぱい聞いちゃ駄目なの?」と尋ねる。
「プリンの実」
かけっこが得意な小学二年生の男の子は、拾った財布を持ち主のお爺さんに無事に届けてあげられる。ご褒美に頂戴した「植木鉢」を通しての不思議な出来事が起きて行く。
「ポケットの目」
冒頭の「僕は目が見えないから、色々と苦労をしてきたけれど、もう大丈夫。僕のポケットには『バット』がいるから」との言葉から始まる、何だか「ほんわり」とする小話。
著者紹介
1965年横浜市磯子区生まれ。市立浜中学校卒業後、県立緑ヶ丘高校に進学したが、やむを得ぬ事情で2年で中退。御校初の中退者。
その後、ドラムを中心とした「パーカッショニスト」、病院や介護施設の「給食用特殊料理専門調理師」となる。
趣味の読書では灰谷健次郎や手塚治虫を愛読。音楽ではブルース・スプリングスティーン、尾崎豊、浜田省吾、小田和正達を愛聴と拝聴。
2010年頃、原因不明の「脳海綿状血管腫」が頭に発症。2016年に摘出手術を行ったが、その後遺症や父親在宅介護中の事故に因り、還暦前から杖突きでの生活。
自分の経験を踏まえ、2024年に刊行した児童文学「がんばっている、あなた達へ」や、この本を含めて、子ども達の「励み」となる話を綴りたいと願っている。
