
ISBN:978-4-911355-25-1
定価:\1600+税
作品概要
人と人の関係には、「横のつながり」と「縦のつながり」がある。横のつながりとは、友人、同僚(上司、部下を含む)、親戚、近隣などいわば「社会的なつながり」である。一方「縦のつながり」とは「先祖、父母兄弟、子、孫・・」など「血縁によるつながり」である。最近はインターネットなどの発達によって、「横のつながりの範囲」は飛躍的に広くなったが、その分、昔に比べ関係が希薄になったような気がする。
一方、「縦のつながり」のほうも、少子化や核家族の進展によって、その範囲も、緊密性も「横のつながり」以上に希薄になってきているのではないでしょうか。
日本には日頃の生活の中にいろんな「しきたり」があるが、これらの「しきたり」は長年にわたって人類が「縦と横のつながりの糸」で織り上げてきた織物に施された模様のようなものではないかと思っている。ところが最近はその糸がどんどんと細くなってきて途切れてしまう危機にさらされているものも多いのではないかと思う。
そこでこの本では、この模様(しきたり)のうち主なものを途切れさせないように、一年の時間軸に沿って織りなおしてみた。腕が悪くところどころ模様がぼやけたり、疵になっているところがあるかもしれないが、その織物(しきたり)を伝承していくために、その修復の必要性の判断を含め、後世の方にゆだねたいと思っています。
著者紹介
村松 弘
昭和20年3月14日大阪中央区で生れる。
昭和43年 京都大学工学部建築科卒 一級建築士
同年4月 大阪のゼネコンに就職。主に建築工事管理に携わったのち、平成9年より平成27年まで東京本社勤務。
現在、大阪府河内長野市在
「おもろい街 大阪」(つむぎ書房 2025)
