ISBN:978-4-910205-28-1
定価:\1600+税

作品概要

人間には必ず欲があります。
その中でも自分の正義だと信じる欲があると思います。
例えば、仕事上の夢や目標、なりたい人物像等……
しかし、その個々の正義と信じる欲は、時としてぶつかり合うことがあるでしょう!
その相手は、親かもしれない。
友人かも恋人かもしれない。
世の中は、そんな個々の欲が渦巻いている世界だと私は思います。
そこで起こる様々な問題や葛藤等をテーマに描いた作品です。

夏樹は、幼少期、自分の身をおく家庭にどこか違和感をもっていた。父と母の不仲……そこには何かが潜んでいるように感じていた。
夏樹はその違和感を秘めながら成長し、様々な人、事柄に出会っていく中で、自分の中に「欲」が膨れ上がっていくのを感じた。
その欲は、「世界を旅したい」という純粋な彼の正義としての欲であった。
彼は、「自分の欲=夢」を達成すために、誰にも文句の言われようのない自立した生き方を通した。
しかし、彼が夢と向き合っている中で出会う様々な人は、各々自分の中に欲を持っている人間たちであった。
その人たちの欲も各々に揺るがない正義を宿していた。
その欲と欲との行き交う世間で、夏樹は、昔、家族の中に感じた違和感が甦る。
その違和感の正体とは?
そして、彼は自分の人生にどのような決断を下したのか?

著者紹介

Kido
1984年、奈良県生まれ。
近畿大学経営学部卒業。
『Kidoブログ』の運営者であり、書籍・出版や株式投資等、幅広く情報発信を行っている。また、Twitterでも同内容で活動している。
20代後半から執筆を始めて、本作品を完成させ出版に至る。
純文学系の作品にとらわれず、様々なジャンルで執筆していきたい。
自分の作品を読んで、少しでも多くの心が動けば幸いです。