ISBN:978-4-434-35989-7
定価:\1600+税

作品概要

江戸湾の組織捕鯨を興した初代醍醐新兵衛と、浮世絵の元祖である菱川師宣。安房国勝山と保田(ともに現在の千葉県安房郡鋸南町)で生まれた二人。彼らの友情物語を軸に、徳川幕府創業から元禄バブル、そして大震災までの世相と再興の時代背景を描く。
2025年大河ドラマで脚光を浴びる浮世絵。菱川師宣は、その元祖である。そして初代醍醐新兵衛がめざしたものは、現代捕鯨への理解と光を照らすものと同じ。ただ捕るのではないというメッセージになればと願うものである。
本作は房州日日新聞にて2023年10月17日から2025年3月25日まで連載された。

著者紹介

夢酔藤山(むすいとうざん)
1967年東京都西多摩郡生まれ。
2000年「奇本太閤記」で第73回コスモス文学新人賞長編小説部門新人賞を受賞。以後、文筆へ。
2025年前期は「千人同心がゆく(西多摩新聞※令和薫名義)」「みよしのの記(南信州新聞)」「信長伝(房州日日新聞)」を連載。また「里見太平記(アメージング出版)」を刊行。
故遠山あき氏に縁深い文芸同人槇の会に所属。