ISBN:978-4-911355-12-1
定価:\1600+税
作品概要
第一部の序章(基礎自治体、今後の課題)より
基礎自治体の役割である住民一人一人に向き合い対応する仕事の今後について考える。テーマを二つ取り上げる。
第二章 おひとりさま終活支援
第三章 空き家対策
既に話題になっており、一部の自治体では既に取り組んでいる所もある。しかし、重要性が高まり、課題が明確になり、本格的に必要性が増すのはこれからであると予想される。次の世代では、解決していなければならない問題とも言える。当面は放置しても大きな問題にはならないが、手遅れになると取り返しがつかなくなる。地域によっては既に深刻な状況になっている。先送りにせず、先手を打つべきだ。遅れれば遅れるほど傷口は広がっていく。ルールさえ整備すれば解決に向かうとは限らない。自治体の構造の違い(基礎自治体としての規模の違い)にも視点を向けながら考えたい。
さらには、基礎自治体に限らないが、今後の自治体が力を入れるべきテーマとして
第四章 自治体DX
を取り上げる。
第二部の序章(基礎自治体、今現在の課題)より
これまで、「都市計画」とは広域行政体の役割だと思っていた。つまり都道府県及び政令指定都市の役割だと。最近になって、そうとは限らないことがわかってきた。政令指定都市以外の市町村も、都市計画に関与していると言うことだ。そうなると、都道府県と市町村で二重行政になりそうであるが、役割分担があり事前に協議するルールが定められているために二重行政にはならない。イメージ的には、都道府県はマクロの都市計画を担い市町村はミクロの都市計画を担っていると言えばいいだろうか。うまく整合が取れているのである。政令指定都市は、特例により府県との合意なしに単独で都市計画を行なっている。そのため、逆に二重行政になってしまう。
今回調査したのは二重行政ではなく、マクロとミクロの問題である。ミクロの都市計画とはどのような内容なのか。そして、大阪市のような政令指定都市(広域行政体であり基礎自治体でもある)の都市計画はどうなっているのか。
政令指定都市の都市計画における課題をあぶり出す。
そのために、政令指定都市と他の市町村及び東京都の特別区について調査と比較分析を行った。
第八章に大阪(寝屋川市・大阪市・大阪府)の都市計画についての調査結果、
第九章に東京(練馬区・東京都)の都市計画についての調査結果、
第十章に比較と分析の結果
について記す。
著者紹介
堀田 弥山(ほりた みせん)
昭和37年、愛知県で生まれる。
昭和60年、大学卒業後に複合機メーカーへ就職。制御系エンジニアとして、主に複合機のコントローラ技術開発に携わる。
令和3年、メーカーを退職。自由人となる。