ISBN:978-4-911355-04-6
定価:\1500+税
作品概要
第二次大戦前や大戦中の日本国民がいかなる情報に接していたのか。
当時は緊迫する世界情勢や戦局についていかなる主張が唱えられていたのか。
太平洋戦争に関する情報は世に溢れているにもかかわらず、当時の一般市民が接した言説についてはほとんど論じられることはない。
このため戦前・戦中では「報道は日本が勝っているばかりだった」「戦争の実情を国民は知らなかった」と言った俗説も根強い。
しかし実際に当時、出版された書籍を読むとそれが決して「当時の真実」ではない事が分かる。
これは戦後に一般化した俗説に対し、当時の書籍を紐解いてその実情を示すものである。
著者紹介
北村賢志(きたむら・けんし)
昭和45年、千葉県に生まれ、その後、兵庫県にて育つ。
兵庫県立加古川東高校から近畿大学に進み、卒業後、大手電機工事会社に勤務。
小学校以来の読書好きが高じ、つぎつぎに戦記、仮想戦記を読み漁るが、それらの内容に関して抱いた疑問、不満を解消すべく自らも戦史の研究を始める。
趣味は読書、パソコン、テーブルトーク・ロールプレイングゲーム。
著書に『虚構戦記研究読本』『戦前日本の「戦争論」 「来るべき戦争」はどう論じられていたか』(潮書房光人社)、『空想組織の勤め方』 (22世紀アート)がある。