ISBN:978-4-434-34907-2
定価:\1600+税

作品概要

呪詛や邪教に興味を持つキッカケになる一冊。
現代のように科学が発達した時代であっても、呪詛は繰り返し小説、映画、マンガなどで取り上げられ、人気を得ている。いつの時代になっても、人を恨むといった人間のネガティブな感情が無くならないからなのかもしれない。
本書では、こうした呪詛や、それと関連した邪教について、歴史の流れの観点から紐解く。
日本の呪詛や邪教は、日本独自と言うよりも、インドや中国から入ってきた宗教の影響を受け、変容しながら発展してきた。陰陽道、密教、修験道に関した呪詛についても紹介するとともに、こうした宗教の分類に入らないものも見ていき、また、寺社に祀られている得体のしれない怖い神様にも注目。さらに、こうした怖い神様と関連した邪教についても考察をしていく。

著者紹介

辻本臣哉(つじもと・しんや)
30年以上国内外で資産運用業界で働き、現在(株)柏総合研究所代表取締役。
在野で仏教を研究。博士(仏教学)。
著書に『死んだらどうなるか 』(つむぎ書房)、論文に「神仏習合から反本地垂迹説への展開 ー実者神肯定の歴史ー」、「迎講と来迎図ー山越阿弥陀図の画因についてー」(『武蔵野大学仏教文化研究所紀要』)、「天台本覚思想と時間」、「シンガポールにおける仏教の現況」(『印度學佛教學研究』)など多数。