ISBN:978-4-911355-07-7
定価:\1600+税

作品概要

第一部の序章(なぜ東京23区だけが特別区になったのか)より
なぜ東京23区だけが特別区になったのか。東京都制(昭和18年)により東京府と東京市が廃止されて都が設置され、35区が都の下に置かれるとの自治体構造が定められた。この自治体構造は東京だけに与えられ、大阪などの五大都市には与えられなかった。東京の35区は、昭和22年の地方自治法により23の特別区になった。
そうなのであるが、それだけでは納得できなかった。納得するために、歴史を遡り、調査をすることにした。
第一部の構成を示す。
第二章 地方自治制度の変遷
第三章 關一と牛塚虎太郎
第四章 東京都制と特別市制度

第二部の序章(都構想成立後の方向性)より
都構想は、改革の最終目的ではない。スタートである。
都構想が成立し、府市の広域行政の統合と複数の特別区による基礎自治が軌道に乗ったと仮定する。その後の改革は広域行政の広域化ではないか。(中略)
広域行政体として統合された自治体の首長はどのような政策を打ち出すべきなのか。自分が首長になったつもりで政策の企画立案を行うことにした。それにより統合後の地域がどうなるのか考える。できるだけ具体的な説明をすることで、イメージしやすくすることを目指した。
テーマとして、経済政策と危機管理について取り上げる。
第七章に、経済政策として「京阪神ベンチャー戦略」について記す。
第八章に、危機管理として「大規模災害時代の自治体構想」について記す。
さらに、広域行政体が統合された場合の域内の基礎自治体について考える。
第九章に、「京阪神基礎自治の再編」について記す。

著者紹介

堀田弥山(ほりた みせん)
昭和37年、愛知県で生まれる。
昭和60年、大学卒業後に複合機メーカーへ就職。制御系エンジニアとして、主に複合機のコントローラ技術開発に携わる。
令和3年、メーカーを退職。自由人となる。