ISBN:978-4-434-34391-9
定価:\1500+税
作品概要
第1巻に引き続き、昭和16年に77年先の未来から出現した「秘密倉庫」の品々により、末来の新兵器は何もないが、「電子辞書」の歴史的情報とパソコン、通信機器など未来の民生品を暗号、通信、哨戒索敵に駆使し、作戦計画、兵器運用の見直しを行い昭和16年12月の開戦以来太平洋における戦いを有利に進めている。
日本軍は、昭和17年5月には、開戦当初の第一段階作戦計画を達成し、その見直しを行い、今後第二段階作戦計画に移行する。
戦いの状況や形は史実と違ってきているが、歴史の蓋然性、地政学的なモーメンタムにより、日米の立ち位置は逆転するが、大きな戦いの流れは史実に沿って行われることになる。
史実とは違う時が流れているが、日米の国力の差は如何ともし難く、昭和18年には日米の戦力が逆転することは、「電子辞書」の記載からも明らかであるにもかかわらず、停戦講和に向けた道筋は見えていない。
第1巻同様、戦闘状況については、歴史的事実、戦力、兵器性能、伝えられている指揮官の性格などを考慮し、シミュレートしている。
著者紹介
吉田三郎(よしだ・さぶろう)
1952年 兵庫県生まれ 兵庫県立姫路工業大学(現兵庫県立大学)
大学院修士課程修了後、明石市役所に入庁、1級建築士、建築主事の資格を取得し建築関係の仕事を40年行い、2017年退職。
「太平洋海戦」シリーズ完結編となる第3巻の原稿を書き上げ、現在は、新しい小説の資料収集、調査を行い、構想を練っている。
【著書】
シミュレーション小説「太平洋海戦」(つむぎ書房、2022年)