ISBN:978-4-434-34092-5
定価:\1400+税
作品概要
こんな殺伐とした世の中になる少し前、河内の里に昔ながらの中華そば屋があった。
父が一人で営むその中華そば屋は、一日20杯ほどしか売れない店だった。
そのつましい暮らしのなかで、娘と息子は父と抗い、父を助け、中華そば屋を立て直していく。
頑迷固陋な父と、援助交際で進学資金を工面する娘、不良グループとつきあい家族から離れていく弟。
バラバラになっていきそうな彼らの紐帯(つなげるもの)とは何だったのか?
ラストに見せる父の、子たちへの下手くそな愛情表現は届いたのか?
現代の家族のあり方を、考える….
著者紹介
水無月はたち(みなづき・はたち)
大阪下町生まれ。Z世代に対抗心燃やす東京五輪2度知る世代。
優しい奥様と独立独歩した我が子たちだけが自慢。
著書に『戦力外からのリアル三刀流』(つむぎ書房)、『空飛ぶクルマのその先へ 沈む自動車業界盟主と捨てられた町工場の対決』(つむぎ書房)がある。