ISBN:978-4-911093-64-1
定価:\1400+税
作品概要
ミライという少女が、ある日目の前に突如現れた巨大な空間の裂け目に吸い込まれてしまう。真っ暗なトンネルを抜けて辿り着いた先は、ガルーという男の城がある場所だった。ガルーは、過去への時空空間へと、行き来できる能力をもっていた。なんとガルーは、ミライにもその能力があると言うのだ。ガルーの城には、過去に戻りたいと願う魂たちが集まってくる。しかし、冷酷なガルーは、魂たちの願いを決して叶えようとはせず、魂たちを蹴散らしていく日々。そんなガルーにうんざりしていたミライ。ある日、ミライはガルーの秘密の過去を知ることとなる。
過去、未来、運命、縁、悪者とは——時空と人々の物語が入り混じる中、ミライは自身の役目を果たすべく動きだす。
著者紹介
MOMO
1987年生まれ。東京出身。
幼少期に、宮﨑駿監督のアニメ映画に感銘を受け、将来はスタジオジブリでアニメーションの仕事に携わりたいという夢を抱く。青年期にその夢はことごとく打ち砕かれ、自暴自棄の日々を過ごす中で、たまたま本屋で目にした太宰治の「人間失格」のタイトルに当時の自己を重ね、本を手に取った。
文芸での感動体験が人を癒すことを確信し、純文学作家を目指し、執筆活動を開始する。
その後、多くの子どもに感動体験を与えたいという原点に立ち返り、ファンタジー作家へと転身する。
36歳、つむぎ書房より『時空ダイヤル使い ガルーの城』を出版。