ISBN:978-4-911093-46-7
定価:\1500+税

作品概要

恋人の元から去り、古い庭付きの平屋に住み始めた香波。ある日、庭の木陰に電話ボックスが設置されているのを見つける。全ての連絡を断ち、新たな生活を始めようとしていた香波は、撤去を求めて管理人に相談をした。けれど、それは自身に必要なものだと告げられてしまう。説明書を読むと、過去へ繋がり、想いの相手と話せるという。馬鹿らしいと思いつつも専用のカードを差し込むと―――。
一軒の平屋を舞台に、1983年から2023年にかけて、管理人を中心に四人の物語が繋がっていく。過去へと繋がる公衆否個人電話を使い、後悔や未練を断ち切って前へ進む人々の残酷且つ温かな連作短編集。

著者紹介

規月 夕詩(きづき・ゆうし)
埼玉県生まれ。日本大学を卒業後、宝飾店に勤務。
2006年より執筆活動を開始。webライターとして記事を書きながら、文学賞へ応募を続ける。
2018年「かたしろ」で第1回麻布書院大賞の大賞を受賞。商業作家デビュー。
その後、代作者として3作品を発表。今回のこの作品は、自身2作品目の小説となる。現在は寺院にて寺務員として就業しながら、作家として活動中。
ファンタジー要素の強いミステリー作品を得意とする。