ISBN:978-4-910205-18-2
定価:\1600+税
作品概要
明智光秀が関わる謎は多い。本能寺の変、光秀の前半生、光秀と天海は同一人物なのかという謎。
本書では、本能寺の変に関して一次資料のみを使用して調査し、光秀の冤罪と真の実行犯を証明している。光秀の前半生に関しては、従来使われてきた「明智軍記」を使用せず、光秀の親族である沼田土岐家の家譜、「言継卿記」、「明智物語」を基に光秀の前半生を解明する。明智光秀と天海の問題に関しては、日光東照宮の桔梗紋がその根拠として従来挙げられてきたが、それのみならず、本書では多くの根拠を提示して検証する。
目次
第一章 明智光秀とは何者だったのか
明智家の系図
明智光秀の実父と出生地
明智光秀の祖父、明智頼典
明智家の滅亡
美濃を出た光秀
光秀は朝倉家に仕えていたのか
明智光秀の生年
明智光秀の子孫
光秀は禿げていたのか
三方ヶ原で家康は脱糞したのか
光秀と長篠の戦い
第二章 本能寺の真相
本能寺の変に関する光秀の書状
明智軍の進軍ルート
本能寺の変参加者の書状
「信長公記」の信憑性
広く知られた本能寺の変の概要
本能寺の変当日の「天正十年夏記」
本能寺の変当日の「兼見卿記」
二つの「兼見卿記」
本能寺の変の前後
本能寺の変仮説
羽柴秀吉考
御霊神社
第三章 天海は明智光秀なのか
「徳川実記」における天海
光秀天海説の根拠
明智光秀生存説
宇治・和泉・比叡山
比叡山・駿河・関東
明智光秀の復讐
なぜ光秀は糺さなかったのか
著者紹介
菅原倫
歴史研究家。大学院終了後、徹底した資料の調査によって既存認識の再検証を行い、著述活動を展開。