ISBN:978-4-911093-25-2
定価:\1800+税

作品概要

この物語は昭和六十年代のはじめ、高知市の東部を走行していた路面電車の中で、女子大生がつぶやいた一言が発端となり発生した事案を、期せずして組むことになった地元のベテラン刑事とキャリア警部補のコンビが解決していくものです。
その捜査の過程で、市井の人々の生きざまの一端と、人々の横の繋がりや土地の風土、ベテラン刑事の子供の時代、つまり戦後の生活の様子などを、観光地を織り込みながら描いています。
この中で女性巡査の活躍や、見当たりによる凶悪犯逮捕なども描いてあります。
また、この事案によって引き起こされた、副作用とも云うべき事象についてもふれています。
ベテラン刑事の会話と刑事と対話する地元の一部の人の会話は、ベテラン刑事の人柄と、土佐の風土を感じて頂くために、土佐弁で表記してあります。

著者紹介

神垣則明(かみがき・のりあき)
1941年(昭和16年)12月高知県高知市生まれ
セメントメーカーに入社。1967年(昭和42年)東京に転勤。研究所、本社各部などで、主に技術系業務に従事。2003年(平成15年)退社。その後、2015年(平成27年)迄JIS製品認証審査員。現在千葉県松戸市在住。