ISBN:978-4-910205-19-9
定価:\1600+税

作品概要

彼女はしきりに海について尋ねたがった。そのたびに記憶の中の海を探し出した。——主人公の少年の独白体で展開していく表題作「少女と海」。
人は恋の前では愚かになるということをどこかで聞いたことがあるが、相手の為に我が人生の全てを投げ出せないような恋をする方が愚かではないのか。——夜行列車の前照灯が闇に揺曳する真夜中、愛する人間一人のために破滅へと向かう「夜行列車」ほか、「ベテルギウス」「先生」「さよならのエチュード」など、ショートショート19作品を収録。

著者紹介

吾妻 千聖(あづま ちせい)
1998年8月13日生まれ。
奈良県出身、大阪市在住。
大学在学中、友人の影響で読書をはじめる。
以降 授業中などに小説を書き始め、今作で書籍デビュー。