ISBN:978-4-910692-86-9
定価:\1400+税
作品概要
糖尿病は治るのか。「治る」と明言する本は珍しくありませんが、この本はちょっと違います。まずは、糖尿病の1型と2型をまったく別の病気と位置づけて、前者は不治の病とし、後者は、条件付きではありますが、快復可能な代謝性疾患であることを前程に、わかりやすく説明しています。残念ながら、著者は医者でもなければ栄養士でもありません。孤独感に浸り、食はコンビニに頼り切る、月並みなタクシードライバーです。しかし、素人であるおかげで、医療の専門家を料理研究家に例えるとしたら、その道のエキスパートなら間違っても選ばない「材料」を説明の要素として大胆に使いこなし、説得感がある仕上げにしているから狐につつまれたような感じです。普通に考えて、「糖尿病」、「孤独」、「おやじ」、「コンビニ食」、「引きこもり」、「経営者」、「ブラック企業」、「パワハラ」、「モラハラ夫」という「調味料」を同じに鍋に混ぜ入れて、美味と納得でき、まとまり感のあるレシピを創作する発想に至らないはず。本のメッセージは「定説を疑い覆す」です。表紙の醜い絵に怯まず、読んでいただければ女性の読者も学ぶことが沢山あります。ただし、この作品は有資格者によるメディカル・アドバイスではなく、素人の著者が行った実験の回想録であることを忘れずに。絶対に、真似をしてはいけません。真似をしてはいけないのですが、本を読み終わったあと、定説を疑い始めた貴方が鏡の前に立っているかもしれません。
著者紹介
甘多朗(かん・たろう)
著者は、本の出版時に入社1年目を迎えた法人タクシードライバーです。
まだ、ドライバーとしての腕前は未熟で、左腕に付ける「新人」の腕章こそ卒業したものの、東京の迷路みたいな道に迷いながら、また、お客様にお叱りを受けながら、日々業務に励んでおります。
観光ドライバーになることが夢で、目標に向かい関連する資格の取得中です。
もし、読者様をお客様としてご乗車していただく機会に恵まれましたら、ぜひ、お声がけをお願いいたします。そのときに、贅沢は申しませんので、運転手としてのホスピタリティ、もしくは、処女作品となる本のどちらかについて、お褒めのお言葉を頂戴できますと幸いです。