ISBN:978-4-910692-66-1
定価:\1600+税
作品概要
コロナにより国家間の移動が厳しく制限された2年間。日本も海外からの入国を厳しく制限し、水際対策で検疫を強化していた。初期の頃はウイルスの性質自体が道のものだったため、対策も試行錯誤だったのもやむを得なかっただろう。しかし、その後も対策は数か月おきにコロコロと変わり、その度に入国者は最新の情報をアップデートする必要に迫られていた。この間の情報はニュースなどで断片的には入ってくるが、時期が異なると対応も全く異なるため、なかなか定点観測ができる状態ではなかった。
しかし、この水際対策が効果的であったのか、合理的であったのか、タイムリーだったのか、税金の使い方として適切だったのかといった点について、記録がなければ後日検証するのも困難である。幸い私は諸事情により定期的に出入国を繰り返すことができる状況にあったため、ほぼ数か月おきに変わる対策を、身をもって体験することができた。その記録を、渡航先である韓国の状況と比較しながら記録として残しておこうと思う。
著者紹介
林宏則(はやし・ひろのり)
一九七五年 北海道生れ
一九九九年 早稲田大学第二文学部卒
二〇〇三年 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了
二〇〇三~二〇〇九年 制作プロダクションで翻訳・編集ディレクター
二〇一〇年~現在 外資系航空会社勤務