ISBN:978-4-910692-42-5
定価:\1400+税
作品概要
その日僕は祖母が倒れたと聞いた。大阪の特定機能病院で働く僕は熊本のとある島へと戻る。医師から告げられた病名は「ワレンベルグ症候群」だった。延髄外側症候群とも呼ばれるそれは、食事を何よりも愛していた祖母からそれを奪ってしまった。そして僕は祖母とリハビリテーションに寄り添いながらセラピストと人との間で悩む。セラピストとしての僕は何を望み、そして人としての僕は何を願うのか。現職の理学療法士が描く本格リハビリテーション小説。そして最期に選んだ答えとは?そして看取りのリハビリテーションとは?これは人々が生かされるのではなく、生きるための物語。
著者紹介
1988年熊本の天草に産まれる。理学療法士免許取得後は主に様々な分野のリハビリテーションを行なった。ICUを中心に業務を行うようになってからは人の生死をより身近に感じながらその分野により没頭していく。そして人の一生に関わるリハビリテーションをより広めたく、ブログ『内科で働くセラピストの話』を連載しつつ主に人の一生を描いた小説の執筆活動を行っている。