ISBN:978-4-910692-36-4
定価:\1400+税

作品概要

本書は大正時代から今日でも書店で販売されている『熟語本位 英和中辞典』や『和英大辞典』を編纂した斎藤秀三郎の生涯を彼の辞典の例文を用いて描いたものである。全生涯を辞典、文法書、英語学校経営と尽力した彼の伝記は、大村喜吉が今から60余年前に出版されて以来、誰も手を付けなかったものである。本書には、数多くの例文が載せてあるために英語学習にも一役買っている。
また、もう一つの本書の楽しみは、後半に秀三郎の『和英大辞典』のユニークな例文を多く取りあげた所である。俳句、和歌、名文句、都々逸から漢詩など現代の和英辞典にはないところが味わえるようになっている。
本書を読んで齋藤秀三郎の英語に対する研究心、姿勢などが、今日英語を学習する日本人にも大いに参考になるだろう。

著者紹介

永島道男(ながしまみちお)
福島県いわき市出身。
『言葉の大海へ』(大言海を愉しむ)を文芸社より2017年に出版。大槻文彦の国語辞典『大言海』から三百数十語を選び面白く解説したもの。
2019年、幻冬舎より『日本風物英語面白辞典』出版。日本の一年間の行事、風物、動植物、食べ物などあらゆることを英語を用いて著わしたもの。日本人だけでなく外国人にも楽しめるようにしてあり、受験生のプレゼントにもなる。
現在はJ.C. ヘボンの『和英語林集成』のローマ字の日本語化と、それができるまでを物語仕立てで製作中。