ISBN:978-4-910692-03-6
定価:\1600+税
作品概要
こころの水底に沈む、仮死状態の自分を、自分の手で救い出す「自分レスキュー」。
幼い日の私は、「家族という檻」の中で、自分を「価値のない子ども」だと感じていました。両親の望む男児ではなく、女児に生まれた自分を、自ら卑下したのです。生きるために、褒められるために、親の顔色を窺い、「良い子」をアピールする小賢しい私を、やがて家族は「嘘つき」と呼びました。
大人になり、親からの支配を逃れると、罪悪感の地獄に苛まれる日々が始まりました。疲れ果て、「死」を夢見ながら過ごす毎日の中で、「最後に一度だけでいい、こころの晴れる瞬間が欲しい」と願う私の前に、ある日、心理カウンセラーの『はるさん』が現れたのでした。
彼女の手を借りて、「再決断療法」を試み、「再生」して生まれ変わった私の目に、新しい風景がうつりました。幼い頃からの「罪悪感の呪縛」を解かれた先に見えたのは、鮮やかにいろどられた、新しい世界だったのです。
コロナ時代に加速した「不安」や「否定」や「同調圧力」、得体の知れない空気のなかで、息苦しさを感じるすべての人に手渡したい、新しい人生への扉を開く方法があるのです。
著者紹介
きたやま さえ
1965年、九州の内陸部に生まれる。教育職として働く傍ら、2013年から職場内に「こころの休憩所」を開き、生きるのがつらい若者を応援。2015年の夏にクライアントとして心理カウンセラーによる「再決断療法」を受けることで、人生の劇的な変化を体感する。2019年1月よりブログ、「こころのきりかぶ」を通して、自らが救われた心理療法「再決断療法」の体験談や効果、その後の人生への影響を発信。