
ISBN:978-4-911355-16-9
定価:\3000+税
作品概要
エド・ウォードEd Ward は、ロックンロールの歴史の前半を網羅したこの決定版で、広範囲にわたって信頼できる内容を記述した。1920年代には、放浪の旅をしながらボードビルやミンストレルの曲を織り交ぜて、メディスン・ショーを催し、これが、カントリーやリズム&ブルースのごく初期のサウンドを生み出した。その後、第2次世界大戦後には、独立系レコード・レーベルが初めて台頭し、1963年12月を迎えることになった。まさにこの時、放送が大きく変わり、ビートルズが最初のアメリカ・ツアーを準備中だった。ロックンロールの歴史The History of Rock & Roll第1巻は、このジャンルの隅々まで光を当て、音楽の風景を永遠に変えたとてつもない影響力あるアーティストたちの背後にある物語を明らかにする。
2巻シリーズの第1巻でエド・ウォードは限りなく深い知識を披露し、夢中にさせる物語は、メンフィスからシカゴ、デトロイト、イングランド、ニューヨーク、そしてその間にいたるところを隈なく駆け巡る。エルビス・プレスリーElvis Presley、バディ・ホリーBuddy Holly、チャック・ベリーChuck Berry、レイ・チャールズRay Charlesのような有名人の活動の軌跡を辿る。同時に、あまり知られていないところをカバーして、The Burnette brothers、5ロイヤルズThe “5”Royales、そして、エルビスがキャリアを開始するにあたってかけがえのない役割を果たした、Sam Phillips のアシスタント、マリオン・ケイスカーMarion Keisker など、忘れられたヒーローたちに関する話も織り込んで称える。
すべての音楽愛好家とロックンロール・ファンのために、ロック史上において最も忘れがたく革新的な時期の話を、ウォードは次から次へと繰り出す。その過程において、このジャンルで最重要に位置し、みんなが知っていて今も愛しているロックンロールを作り出すのに関与したミュージシャン、DJ、レコード会社役員、プロデューサーを紹介する。
著者紹介
著者
エド・ウォードED WARD
NPR (米国公共ラジオ放送)の「Fresh Air」で30年以上にわたり、ロックンロールの歴史家として活躍し、1400万人の聴取者に届けてきた。執筆記事は『The New York Times』『The Wall Street Journal』をはじめ、数多くの音楽雑誌に掲載。『Rock of Ages: The Rolling Stone History of Rock & Roll』の共著者。現在はテキサス州オースティン在住。
訳者
高村義久(たかむら・よしひさ)
東京都江戸川区生まれ、東京大学農学部農業経済学科卒業。
ロックンロールが誕生した1955年に生まれ、子どもの頃は洋裁を営んでいた母親の職場で一日中ラジオから流れていたアメリカン・ポップスを聴いて育つ。
・1967年に始まったニッポン放送・オールナイトニッポン高崎一郎の『オールディーズ・コーナー』を、毎週オープン・リールのテープ・レコーダーで録音し、繰り返し聴く。その後、八木誠、大瀧詠一などのオールディーズ番組を録音して聴く。
・毎年、ポール・アンカ、ペギー・マーチ、ボビー・ライデル、ロネッツなどが出演するMalt Shop Memories Cruiseに参加。
