ISBN:978-4-434-35735-0
定価:\1200+税
作品概要
剣の天才宮本武蔵は、人生の望みを果たすことができたのだろうか?
太平の世に移る時代に逆行し、戦国の武芸を貫いた武蔵の運命とは?
幾多の激しい戦いに挑み、悩み、苦しみ、彷徨う武蔵の魂を顕わにし、単なる英雄活劇伝ではない真の武蔵像を追求する。
七十歳の老雄・佐々木小次郎との激闘を最後に、生死をかけた勝負の世界から消え去った武蔵の心境とは?
これまで誰も語らなかった、もうひとつの武蔵伝。
著者紹介
髙森悪王子
源平合戦平家大敗の地で育つ。平家を哀惜する土壌で、滅びし者、敗れし者への興味、共感を抱く。
大学を卒業後、長年にわたり組織社会に勤務し世の栄枯盛衰を経験。その後一念発起し、僅かな巡り合わせの違いで表舞台に立てえなかった者たちを題材に、現代小説から歴史小説に広がる創作活動を開始。
「武蔵の誤算」では、英雄活劇ではない武蔵の苦悩と、関わった人々の人生の深みを活写。その他にも、“もののあはれ”を知る大人のための複数作品を執筆中。